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webadm
投稿日時: 2007-10-16 20:34
Webmaster
登録日: 2004-11-7
居住地:
投稿: 3107
ぬいぐるみの思い出
小さい頃に強い興味を持ったものというと、実は機械とかラジオではなく姉達が時々買って来ていた洋裁の雑誌だった。

家には本らしい本は無いのでたまたま床に放置されていた洋裁雑誌をめくっていたらおもしろいものを発見。

それはぬいぐるみの型紙(pattern)の図面だった。

洋裁というのは型紙を設計してそれに併せて布を裁断し縫い合わせるという工業でも通用する一貫した設計・生産システムを持っているのをその時既に学んだとも言える。

雑誌には犬のぬいぐるみとかクッションとかおもしろそうなものが毎月必ず型紙が付いてきていた。これは児童向けの漫画雑誌の付録よりもかなり難易度は高いが魅力があった。自分だけのぬいぐるみが出来るのはとても夢があった。

作ってみたいと思って布を工面してもらえないか姉に相談してもけんもほろろにたしなめられた。

仕方が無いので、姉が何か裁縫して余った布の切れ端をこっそり拾っておいて、姉が仕事に出ている日中に雑誌の図面を見て、自分なりに縮尺して布を裁断し、本物の何分の1かのぬいぐるみを作ったりした。しかしさすがに布が小さいので縫い合わせるのは容易ではない。また伸縮のスケールも大きさに比例するのでうまい具合に綿を詰めてもうまい具合に丸みが出ないということもわかった。

大きな布が得られないならと、紙で代用したこともあったが、こちらは伸びないし縫い合わせることもできないので失敗。

ちゃんとした布が与えられていたら、今の自分とは違う道を歩んでいたかもしれない。洋装デザイナーとかになって居たかもしれない。

それだけ型紙の図面はおもしろかったし、良く描かれていた。そうした図面に触れていただけに、その後学校で機械図面とかを描く際に役立った。図学の先生に「君のは抜群にうまい」とも言われたことがあったのが今でも記憶に新しい。たかが図面にうまいも下手も無いと思われるかもしれないが、実は図には美しさというのが絵画と同じ様に確かにあるのである。それもこれも子供の頃に親しんだ洋裁の型紙図面のおかげだと思っている。

もっと子供の頃にそうした文化トレーディングスキルに触れるのも教育上は良いのかもしれない。

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