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webadm | 投稿日時: 2007-3-29 9:20 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
新社会人の季節 今年は大手企業で新卒採用を増やすということろが多いらしい。
といっても昔の急成長期のように誰でも良いというわけでは決してない。 特に大手電機メーカーとかでは入社後の正社員の雇用にかかるコストを考えれば、自ずと投資対効果を最大限にするのが当然だ。 電気系技術者であれば、少なくとも学生時代に電磁気学に取り組んで曲がりなりにも先人の知恵をマスターして欲しいところであろう。なにせ社会人になってから勉強させようとしてら何年かかっても先端に追いつかない。かといって先端に関わっている人を中途で引き抜くのには需要と供給のバランスを欠く状態であり困難。 たとえ完全にマスターしていなくても良いが、マスターするために何をどうしなければいけないか身についていることが期待されるだろう。なんでもGoogleで検索すればいいというのではだめだ。最終的には自分が理解しなければ何にもならない。 自分で理解すれば人にも教えることができる。中には人に教えなければならない段階になって初めて自分で理解しようとする人も居るが実社会ではそれはそれで構わない。 結局自分で理解、納得するという過程が重要だ。 それと新人は既に枯れた分野や知っている分野に入るのではなく、まだ誰も知らない未開拓な分野に進むことを薦める。 私の場合は、ソフトウェア開発だったが、当時やっとミニコンピューターが実用化されて制御システムに組み込まれる時代に入っていた、まだマイクロコンピューターが出てくる前である。誰もまだ足を踏み入れていない分野はハンディキャップが無いので年配も若造もスタートは一緒である。若い人がどんどん年配を知識面や経験面で追い抜いていくのを目の当たりに見てきたし、私もそうしてきた。 たとえ枯れた分野に進んでも新人は新しい領域を担当させられるはずである。既存のカテゴリーはいずれ遅かれ早かれフェードアウトする。それは新しい領域のもので置き換えられたりするためである。 おそらく学生時代に学んだことはすべて忘れてしまうだろう。その代わり現場の実学というのを創り出したり学んだりすることになる。できれば学ぶ側になるだけではなく、作り出す側になってほしい。誰でも模倣できる実例を最初に開発するとかいう役割を担って欲しい。それには地道な知識獲得と理論的な裏付けが不可欠である。 社会に出て周囲の先輩を見れば、学生時代に何もやってなくても現場で獲得した実学で事足りてしまっている現実を目の当たりにするだろう。また空洞化が進んで実際は何もしなくても社外の優秀な人たちがすべて実作業はやってしまってくれるというのも目にするかもしれない。社外の優秀な人はインド人だったり中国人だったりベトナム人だったりするかもしれない。そうした現実に疑問をもって欲しい。 自分が世話好きかそうでないかによっても進路は変わるかもしれない。世話好きなら経営に参画するのを薦める。そうでなければ地道に実学を吸収し、未開拓の分野を見つけて自分で突破口を切り開くために思考錯誤だけでなく理論的なモデルの発案とかをやって欲しい。 誰もまだ踏み入れていない領域はそれだけで現在の最先端なのである。誇りをもって臨んで欲しい。 |
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» 新社会人の季節 | webadm | 2007-3-29 9:20 |
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