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webadm | 投稿日時: 2006-8-25 1:30 |
Webmaster 登録日: 2004-11-7 居住地: 投稿: 3107 |
いまどきのSolaris 最後Solarisに触れたのは10年前。自宅にもSolaris 2.6だったかをPCにインストールしていた時期もあった(ほとんど使わないままLinuxを入れてサーバーにしてしまった)。
昔とった杵柄なんとかでアルバイトの仕事が舞い込んできた。職場にSun Ultra 20 Workstationやら19inchラックサーバーやらが届けられてきた。 Sun Ultra 20 WorkstationはAMD OpteronベースのPC Workstationそのもの。BIOS画面まではPCと同じ。そっから先はGRUBブートローダーが出てきてDebian GNU/Linuxかと見間違う。そっから先は、昔のSolarisとほとんど変わっていなかった。唯一違うのがCDEのほかにGnome DesktopベースのJava Desktopというのが選べるようになっている。Gnomeは重いし大きいので昔自宅のマシンには入りきらなかったといういやな思い出があるのでCDEを選択した。 立ち上がってみると何も入っていない。プレインストールで確かSun Studio 11が入っていることになっているが痕跡がない。ファイルシステムを見るとそれらしきものが/opt配下にあるのでインストールはされているようだ。 どうやらSun Studio 11はJava Desktopベースらしい。切り替えて立ち上げなおすとアイコンがデスクトップにあった。といってももっぱらコマンドラインベースでの作業しかしないのでデスクトップ環境は使用しない予定。 さっそく昔のソースコードツリーをコンパイルしてみた。 しょっぱなからエラーが出た。 定義されていないマクロ定義があるらしい、他にも定義されていないタイプがあるらしい。昔はそんなエラー出なかったが。そんなはなしは聞いていない。 原因を調べてみるとどうやら最新のSolaris 10ではドキュメントで明記されていないいくつかの改変があったらしくいくつか昔存在した定義とかがすっかり削除されている。これは適当にローカルで定義しなせばいいとして。今もあるはずのシステム定義なデータタイプがカーネルのヘッダファイルで使われていながらどこにもその定義している行が見当たらない。 Googleで調べると山ほど出てきた。初期のSolaris 10の既知の問題らしく最新のパッチで直っているらしい。なんだよそれ。それほどずさんになったのかSolaris。 さっそく該当のパッチをインストールしようとするがSun Update Managerを使えとかいうのが最初に出てきた覚えがあるのでそれを立ち上げてみた。どうやらSun Solveにユーザー登録しないといけないらしい。無償なので登録する。二重登録だと怒られた。 どうやらSunのWebサイトに登録してあるIDと同じものは使えないらしい、だったら別にわけなくていいじゃないか。しかたなく少し変えたIDで登録。 やっと有効なアップデートの一覧が出てきた。山ほどある。しかしGoogleで見つけた該当のパッチは出てきていない。古いのから導入しないと出てこないのかもしれない。確かにかなり古い同じIDのものがある。 その問題のパッチだけインストールしてみた。何も変わらなかった。立ち上げなおしてもインストール完了していないらしくまだ有効なアップデートの一覧に選択できない形で載っている。 どうやら依存するパッチを先にあてないとだめらしい。自動的にやってくれないのか、使えない。 面倒なので全部選択してインストールすることに。今度は依存するパッチがあるパッチが表示された。ここでyesとすれば自動的に依存するパッチを先にあててくれるらしい。 インストール開始。ダウンロードが始まった。何時間まってもダウンロードが終わる気配がない。世界中から取りにきていて遅いのかもしれない。永久に終わらなかったらどうするんだ。 もしかして最新のSolaris 10イメージをインストールしなおしたほうが早いのかもしれないと思ってきた。 だめすぎ 昔昔Sun Microsystemsが出来た頃に創始者は「Sunが解散するときにはSunOSをフリーにします」と公約していた。昔のSunOSはBSD Unixをベースにしていたが本家UNIX System VをベースにしたバージョンからSolarisの呼称を使うようになった。その時点で既にフリーにするというのはライセンスのしがらみで絶望的になったが創始者はUNIXのライセンス元に一生倒産しなくても済むぐらいの大金を払って独立した権利を手にいれた。SolarisのソースコードをどうしようとSunの自由にしたのだ。その頃にSolarisのソースコードを限定申し込み者に配布するというサービスも始めた。すぐにそれは終了したが後にOpenSolarisという形で公式のものとなった。 実はもうSunにはSolarisをまともに育てていくだけの体力がないのではないかと思っている。プラットフォームもSparcだけでなくx86やx64とか拡大するとサポート範囲が増えて開発要員がたくさん要ることになる。もうそれだけの体力はないだろう。昔i386を使った最初のSunOSプラットフォームを世にだして絶賛されたSunだがすぐに撤退、その後一時期Solaris x86のサポート中止そして復活。それはもうSunの蛇行した過去の軌道を示している。 開発に膨大な資金をかけている独自Sparcプラットフォームよりも安いx86やx64プラットフォームの方が性能が良いという昨今の状況ではSunの独自性というのが出しにくい状況になっている。 秋葉原とかではもういまどきクロックスピードが遅すぎて売り物にならなSparcのCPUユニットとかが山ほどジャンク箱に転がっている。確かにいまどき300MHzのCPUなんて誰も欲しがらないだろう。当時何百万もしたとは言え。 いずれはSparcプラットフォームも無くなる運命にあるのかもしれない、やっと最近1.8GHzとかで動くのができたらしいけど。64bitアーキテクチャもSparcが早かったけど今時64bitというとXeonかOpteronと相場が決まってしまっている。 Solarisの使い勝手も10年前となんら変わっていない。相変わらずキーボードマッピングは付属の日本語キーボードとあっていないので@を打つのにも一苦労。ログインアカウントの追加とかも未だにコマンドラインでやるしかないという。Unixはそういうポリシーというか思想なのでそれはそれでいいのだが、今時それを理由に買ってすぐ立ち上げたらマシン名がUnknownのまま変更できないというのもひどすぎる。未だにNIC+やDomain Name Serverでマシン名やユーザーアカウントを管理するということを頑なに前提としているのもちょっとずれている感じがする。 はやく完全なオープンソースになって売る側ではなく使う側の観点から改良が行われていくことに期待するしかない。 別にx86やx64でlinuxを使ったほうがぜんぜん使いやすいのだけれども。 |
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» いまどきのSolaris | webadm | 2006-8-25 1:30 |
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