たかがRS232C、されどRS232C

ただでさえ結線がDTEとDCEとがある。もともとはモデムとかがDCEで端末(PC)とかはDTEでストレートで結線すればよい。しかし今時モデムとかはもう使わない。大抵はCPUを内蔵した組み込み装置と端末(PC)を接続する。この場合は組み込み装置側がDTEだったりDCEだったりはっきりしないことが多い。

シングルボードコンピューターとかレイヤー３スイッチとかでは最近小型化のためにRJ-45モジュラーコネクタになっていたりする。

だいたいRJ-45をシリアルポートとして使う場合のピンアサインは一定の業界標準があるらしい。

SUNのサーバーとかにはもれなくそのたぐいのシリアルポートとPCを接続するためのアダプタが添付されている。しかしそれが他のメーカーの似たようなRJ-45のシリアルポートに使えるかは保証の限りではない。

確実なのはその機器のRJ-45のシリアルポートの信号結線図を見て専用のアダプタを作ることだろうか。

結線を間違えたりするのものによってはラインドライバが壊れて結局どうやってもつながらないとかいう事態にも発展しかねないので誤った結線や無理矢理つなぐとかはしないほうが良い。

ああ、これでまた一日棒にふった。

結局のところ以下の一揃えを持っていればなんとかなりそう

・D-sub 9pinストレート（メス-メス）
・延長用D-sub 9pinストレート(メス-オス）
・D-sub 9pinクロス(メス-メス)
・D-sub 9pinジェンダーチェンジャー(オス-オス）
・D-sub 9pinジェンダーチェンジャー(メス-メス)
・D-sub 9-25pinアダプタ(オス-オス)
・D-sub 25pinジェンダーチェンジャー(メス-メス)
・D-sub 9-25pinアダプタ(メス-メス)
・D-sub 25pinジェンダーチェンジャー(オス-オス)
・D-sub 9pin-RJ-45モジュラーアダプタ(オス)
・D-sub 9pin-RJ-45ジャック(オス)
・RS232Cチェッカー(D-sub 25pin オス-メス)

７つ道具どころではなくなった。

最近の機器は低電圧動作(3.3V以下）なのでRS232Cといっても実際には出力電圧レンジがかなり低くて普通のRS232Cチェッカー（内部にLEDが抵抗接続されてるもの）はまったく光らないということが判明。

光らないからと言ってつながらないかというとちゃんとPCと送受信ができる。

ほとんどのRS232Cレシーバーは０VがスレッショルドでそれをクロスするようにドライブすればHighかLowとして認識してくれるのでそれほど高い電圧までドライブしなくてもいいというのは昔から知られている。

しかしまあLEDが光らない程低い電圧しかドライブしないというのも困ったものである。

もともと流せる電流は制限されているので抵抗なしでLEDを接続しても良いのだが。

今度やってみよう。