PS3をゲーム機として初めて使う
ふう、もう夏も終わったね。
アルバイト先の会社が事務所を閉じるというので、その後片付けに行った。
そこで使われずに購入したまま保管されていたPS3をもらい受けることに。
そういえば昔、PS3を使えば会社のホームページを事務所内の自宅サーバーになると提案したことがあった。
結局忙しくてそれは実現しなかったけど、PS3だけは使われずにずっとその時が来るのを待っていたわけだった。
以前ここのサーバーとして数年間無停止で稼働してきた初代PS3は冷却ファンが故障したのをきっかけに自分の熱で周辺チップが壊れてしまった。
それでもEthernetとPowerPCコアやメモリは正常に動作していて、リモートログインしてHDDがまったくアクセスできない状態になっているのを確認できた。
当然ながらそれを最後に電源を入れなおしたらHDDがアクセスできないので二度と立ち上がらなかったけど。
そして再び新しいPS3(初代の40GBタイプ)が家にやってきた。
もうサーバーは別のノートPCが代役になっているので、今度のPS3はゲーム機として使うことにした。
さしずめどのゲームタイトルを購入してプレイするかは決めずに、とりあえず起動してシステムファームウェアをアップデートできるか試すことに。
さすがPS3だけあってシステムファームウェアは年月が経ってもちゃんと最新にアップデートできた。これでももうサーバーにはできなくなったけど。
PlayStation Storeを覗いて、オンラインで購入できるゲームタイトルでよさそうなのを探した。
以前からYoutubeにアップロードされているゲームレビューで高い評価を獲得していて、死ぬ前に一度はプレイすべきだといわれている記憶が残っていたタイトルがあった。
そのひとつが、「The Last of Us」PS3の看板ゲームといっていいぐらいのベストセラーゲームタイトル。
もうひとつは「Life is Strange」、こちらは比較的近年にリリースされたけど、今までに300万コピーも売れているという名作らしい。
最初の「The Last of Us」を遊ぶのには初代のディスク容量の少ないPS3では難があった。
以前にPS3をサーバーにしたときにわかっていたことだけど、PS3のHDDはシステムファームウェアによって初期化される際にHDD総容量に対してゲームソフト本体を格納する領域の容量とユーザー保存に使用する領域の容量が固定率で割り振られるため全体容量が少ないHDDだとそれに比例してユーザー保存領域も少なくなるという仕様である。その比率は変更することができない。
「The Last of Us」は一編の映画ぐらいの時間のカットシーン映像が含まれており、また言語によってキャラクタのボイスオーバーのデータもばかにならない。どうやら「The Last of Us」は共通部分のゲーム本体を導入するのに数GBあれば済むものの、ゲームを起動する際に言語やディスプレイの解像度に合わせたデータがユーザーデータ領域に数GB必要だという点である。
40GBのHDDの場合には、ゲーム本体は問題なく導入できても、いざ起動するとユーザーデータ領域があと数百MB足らないというだけでプレイできないという問題に遭遇。これは先に述べた各パーティションの容量の全体に占める比率が固定だということが敗因。
解決方法としては、HDDをもっと大容量のものに換装して、初期化しなおした後に再度ゲームをインストールするしかない。
HDDを換装するには、まずすでにあるPS3の設定やPlayStation Storeなどのアカウント情報を別途USBメモリに保存しておいてから行う必要がある。
それには比較的大容量のUSBメモリがユーザーデータのバックアップに必要。4GBとかではまったく相手もされないので、64GBのものを使用してなんとかバックアップできた。
あとはPS3公式サイトからシステムファームウェアイメージファイルをダウンロードして、USBメモリに展開して、HDD換装後にそのUSBメモリから起動し、HDDを初期化する。
換装するHDDは手元にあった、買って1年ちょうどで故障したレノボのノートPCから取り出した240GBのものを使用。出張用に使っていたので出張先でraidに参加するためのEQとかゲームぐらいしか入っていないので中身は要らない。
これで真っ新なHDD容量の大きなPS3になったわけで、以前に設定した情報を復活させるには、あらかじめUSBメモリにバックアップしていたデータから復元する必要あり。
無事に設定が復帰して、再びPlayStation Storeにサインインできることを確認。
「The Last of Us」と「Life is Strange」はいずれもネットワークからダウンロード版を購入してあったので、それぞれを再ダウンロードしてインストール。
今度は「The Last of Us」も起動して、ユーザーデータ構築が開始された、これが延々と終わらないので、プレイするのは翌日になった。
Youtubeとかにはたくさんのプレイ動画やレビュー動画がアップロードされているので、もう内容は紹介しないけどね。
難易度が複数あって、初級、中級、上級、サバイバル、グラウンド、現在のところ初級から上級まではクリアできていて、今サバイバルで苦戦中。
最初このゲームは本質的にサバイバルゲームだというのを知らずに、敵を全部倒そうとしたら死にまくって初級ですらなかなかステージがクリアできず、気がついたら夜が明けてたなんて日もありました。
生き残るコツがわかってからは、銃剣はやばいときだけ使う、敵との遭遇を避けて、戦闘も周囲に気づかれないようにサイレントに進めるのが難易度が高くなるにつれ必須になることに。
攻略の仕方はほとんどのステージで決まり手はなく、全部やっつけてもいいし、まったく戦闘しなくても済むステージもあり。難易度が高いと銃弾も限られるので、戦闘機会をなるべく最小限にする必要に迫られます。
だんだんと経験を積み、知恵を絞ると、手近に転がっている空きビンとかを使って時間を稼いだり、戦闘を楽にしたりするのができるようになり別の面白味が出てきます。
また同伴のNPCが居るシーンでは、NPCが敵を効果的に攻撃して敵を間引いてくれるので、それを利用しない手はありません。ステージで死んで弾薬がなくなっても、必要な量はリトライすると手に入るチャンスがあり、NPCが強敵を先に倒してくれることもあるので決して諦めないことが肝心。
その他にもそれぞれの難易度に+がついたプレイができて、それ以前の+がつかないプレイで獲得したスキルとかがそのまま引き継いだプレイができる。
ボーナスとかいう所謂アチーブメント的な達成項目があって、それも+のついたモードでプレイしないと積算的に困難なものがある模様。
結局全部の難易度をやる羽目になるのかな。
感想としては、さすがに評価の高いタイトルだけあって、カットシーンとかも詳細に作りこまれていて名映画を見ている感じ。
個人的には荒廃した北米都市の様子がリアル過ぎて、近未来に見るかもしれない風景という感じ。
あと主人公エリー(あれ、主人公はジョエルと違うの?)の会話が最初から最後までため口で、子供らしいところもあれば、大人顔負けのところもあって痛快。声優さんの名演のおかげだよね。
Youtubeには長編のメーキング動画も開発元から公開されていて、カットシーンはすべて俳優さんの演技をモーションキャプチャしているのと、顔のリアルな表情変化もモーションキャプチャで得られたものだということがわかる。
映画を作る以上に手間がかかるよね。映画だったら俳優さんが演技しているカットシーンをカメラに収めれば、あとは編集するだけだけどね。
気になるのはバグもいくつか遭遇して、導入初期はよくフリーズしました。なのでもう一度削除して再インストールしたらフリーズはしなくなった模様。
あとバグとしては敵が次々と襲来するシーンで、突然敵が表れなくなって、味方のキャラは応戦しているけど敵の姿は見えずという状態になって詰んだことがありました。再度立ち上げて、続きをプレイしたら今度はバグらずクリアできました。
ダウンロード版だと、唯一のDLCである「Left Behind」というのが含まれている全部入りがあるので、本篇と同様に複数の難易度でプレイできるので、本篇をクリアしたらこっちをプレイするという感じ。
「Left Behind」は本篇の中では語られない、主人公エリーの物語を2編。本篇をプレイすると、知りたくなる物語だよね。
たぶんそれ以外にも制作準備はされたものの本篇に含まれずに割愛されたエピソードや秘話やその後の物語があると思われますが、それらを含めて続編が出るぽいのでその日が楽しみ。
でも今後出てくるタイトルはPS4用になると思うので、PS4もホワイトバージョンを入手してそちらはGTA5を入れて試しているところ。そちらの日記はまた別の機会に。
「The Last of Us」は、PS3/PS4のフラグシップタイトルになってしまった感があるけど、PS3/PS4でしかプレイできないし、一生に一度はプレイすべきタイトルであることは確かだね。
あとOnline MultiPlayerモードもあるみたいで、そちらは本篇の全難易度をクリアしたら試してみる予定。
その後プレイしたのが、「Life is Storage」
スクウェア・エニックスのロゴが出てくるけど、実際の制作はDONTNODというところ。こういう委託開発というのはよくあるのかな。その中でも大成功したタイトル。
プレイしてわかるのは、従来のどのロールプレイング系ともアドベンチャー系とも違うゲームデザインで、全体的に写真の魅力を最大限に生かしたものになっている感じがします。
最後までやり通すと、日常でありふれた風景と、小説や映画の世界でしか体験しないミステリー、サスペンス、ホラー、サイエンスフィクションの要素が巧みに織り込まれた作品構成だというのがわかります。
物語も片田舎の芸術学校の授業シーンから始まり、すぐにその後の運命を決定するイベントに主人公が遭遇することに。
慣れないゲームシステムとUI操作に、最初はかったるさを感じたのですが、全部で5つのエピソードで構成されていて、それぞれが一編の映画のように最後にエンディングクレジットが流れるようになっています。
これは委託者が、いつ資金を打ち切ってもいいように小出しに開発させたのかなと思ってしまいます。当然ながら最後のエピソードまでプレイしないと全然物語にはならないのですが。
主人公が最初の事件で偶然に周囲の時間を巻き戻せる能力のあることを知ると同時に一連の運命を左右する存在になるわけで。それの重要さは最後のエピソードになるまで誰もが軽視するよね。
準主人公として登場するクロエは、まるでファイナルファンタジーの世界からやってきたみたいなキャラだけど、それが重要な役であることも最後のエピソードにならないとわかりませんでした。
中盤からは、このゲームがプレイする人に強烈なインパクトを与えるパラレルワールドを体験させることに。
この段階でも前半はどうでもよくなった感じがするよね。
どんどんと最後に向かって突き進むしか。
最後のエピソードは怖いシーンばかり、全部のパラレルワールドがぐちゃくちゃになった世界を抜け出して現実に戻ることに。
そして現実に戻った時にすべての誤りはどこで生じたのか明らかになり、それの解決を迫られることに。
最後のシーンは脳裏に焼き付いたよね、号泣するひともいるかも。
ちょっと残念なのは、ゲームシステムで、主人公の日記とかがイベント毎に更新されるけど、ほとんど見る機会が無いということ。
それとゲーム中に他のキャラクタからSNSでメッセージが携帯電話に飛んでくるけど、それを見る方法が最初わからず、結局最後までほとんど見なかった。
後半のエピソードでブレインストーミングのシーンがあるけど、そこの操作方法が最初わからずに時間がかかった点。
あとなんといっても、主人公が時間を巻き戻すのは、主人公を除いた周囲の世界のみということ。主人公の位置や記憶だけはそのままで宇宙の時間軸だけが逆戻りするということを理解したのは後半になってから。
まあ、そういう学習効果もゲームデザインの中に含み入りなのかも。
こちらはつい先日「Life is Strange: before the Storm」という今度はクロエが主人公で、マックスが戻ってくる前のレイチェルとクロエが共に学校に通っていた頃のエピソードからなる新編のリリースが発表されたばかり。
そちらも楽しみだよね。
そんなこんなで、また別の名作ゲームを見つけて遊んでみる予定。
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